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世銀報告、2009年世界経済成長率予想を下方修正
発信時間: 2009-06-23 | チャイナネット

発展途上国について世界銀行は、2007年の成長率は8.1%、2008年の成長率は5.9%で、今年の成長率はわずか1.2%に止まると予測。しかし中国とインドを除いた場合、その他の発展途上国のGDP予想は1.6%低下する。これは、これらの国で深刻となっている失業状況によるもので、より多くの人が貧困に陥っているためではないかと考えられる。しかし発展途上国の成長率は2010年には4.4%に達し、2011年には5.7%となる見込みだという。

世界銀行の世界経済に対する予測は国際通貨基金(IMF)の予測より悲観的で、IMFは今年の世界経済の成長率をマイナス1.3%に予想し、2010年の世界経済の成長率は2.4%となるとしている。しかし世界経済に対し慎重な態度を示しているのは世界銀行だけでなく、先ごろABS-CBNの独占取材に応じた『エコノミスト』情報部門チーフエコノミストのロビン・ビュー氏も、経済は今後W字型の動きを見せる可能性があると表明している。ロビン・ビュー氏は、「これまでの経済の好転は全て各国の景気刺激策によるもので、個人の投資に好転は見られない。そのため、これらの政策効果がなくなった後、経済には後退リスクが依然存在するだろう」と述べた。

世界銀行の22日の報告でも各国政府の経済政策の効果は認められている。世界銀行は、いくつかの大型経済体が採った特殊な政策によりシステム崩壊の出現は阻止され、同時に、危機が収束していない状況下で世界が採る一致した行動が重要であることが強調されたと指摘する。これは世界の一体化と私営機関が国際金融市場における役割を拡大し続けているためであるが、同時に混乱の範囲も広げている。

「チャイナネット」 2009年6月23日

 

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