成長モデルの転換で3つの政策調整を実施する必要がある
中国は前向きな政策と体制改革を強調している。今後10年の経済環境はこれまでの10年と異なるかもしれない。世界の需要がさらに下降する状況下で、中国はより内需成長、特に消費を増加させる必要がある。そのほかに、政府は相対価格、特にエネルギー、土地、水、資源、環境の価格を調整する必要がある。こういった状況下で、現在形成されている成長モデルは主にサービス業のけん引によるもので、工業(特に重工業)によるものではない。
このような成長モデルの転換は全体的な成長率を引き上げるのにプラスとなるが、自動的に実現されるわけではなく、3つの政策調整を実施する必要がある。まず1つ目は、資源がこれまで重視されかつ業績が良好な部門でなく、新情勢下においても成長できる部門に投入されることにプラスとなるよう成長モデルを転換すること。2つ目は、国内市場の繁栄、順調かつ持続的な都市化、そして労働集約とサービス部門の活動の急速な発展を促すことで有利となるよう成長モデルを転換すること。これらの原則に基づき調整を行い、給与と家庭収入は経済発展に伴い増加するだろう。最後に、運営が良好な公共財政体制の支持が得られた場合、これらの改革実施は勢いを増し、順調となるだろう。
「チャイナネット」 2009年7月11日
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