かつての戦略経済対話は両国の元首の特別代表1人によって、中国側は国務院の王岐山副総理、米国側は当時のポールセン財務長官が主催する形で進められてきた。新しい中米戦略・経済対話メカニズムでは、両国家元首は2人の特別代表を任命し、それぞれに戦略対話と経済対話とを主催させる。戦略対話と経済対話とを同じように非常に重視する姿勢がうかがえる。
指摘しておかなくてはならないのは、ブッシュ時代のメカニズムとオバマ時代のメカニズムとは形式が異なるとはいえ、こうしたトップレベルの対話メカニズムを中米双方が非常に重視しているということだ。いずれのメカニズムも、対話交流を通じて相互の信頼を深め、協力を進めるための重要なメカニズムであり、プラットフォームである。対話メカニズムを通じて、両国は世界的な問題、特に中米関係の全局的、戦略的、長期的な問題について深く意見を交換し、さまざまな分野における両国の対話と協力を促進することができる。
ブッシュ時代の戦略経済対話と戦略的対話という2つのメカニズムが、今日の中米戦略・経済対話の土台となっている。今日の対話はブッシュ時代の対話を継承し、関連性をもつものであり、21世紀の積極的な協力関係を全面的にうち立てていこうとする中米両国の願いを如実に反映するものでもある。
「人民網日本語版」2009年7月28日
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