中国国内では多くの専門家が、新エネルギー自動車は歩き出したばかりで、自動車産業の未来の発展方向を代表するものだとの見方を示す。また電気自動車を代表とする新エネルギー車は、中国自動車企業と世界の自動車企業との距離を縮める上で得難いチャンスをもたらすという。世界的に有名なコンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニーが行った研究によると、伝統的な自動車産業では中国は世界のトップに数十年の遅れを取っているが、新エネルギー車では西側企業と同じスタートラインに立っている。
国産電気自動車業界は発展に向けた一定の基礎を備えている。中国では1992年から電気自動車への取り組みが強化され、第10次五カ年計画(2001ー05年)期間には電気自動車をめぐる重大科学技術プロジェクトが立ち上げられた。現在、「比亜迪」や「吉利」といった国産ブランドの自動車企業が新エネルギー車の研究開発を進めており、相応の成果を上げている。
国内企業であれ多国籍企業であれ、いずれも電気自動車市場の始まりに当たっての課題に直面している。東風汽車有限公司の任勇副総裁(副社長、東風日産公司副総経理を兼任)によると、どのようなビジネスモデルを採用して政府の支援を得るかが、電気自動車の普及推進のカギだ。米国や日本の例をみると、政府の支援と補助金とが、新エネルギー自動車を市場に大規模に投入する上で重要な要因になることがわかる。
「人民網日本語版」2009年7月31日
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