このほど遼寧省瀋陽市で開催された東北金融トップフォーラムによると、今年上半期には黒竜江省、吉林省、遼寧省の東北3省で経済がゆるやかな回復の兆しをみせ、国内で成長ペースが最も早く、情勢が最も好調な地域の一つとなった。国内総生産(GDP)の前年同期比成長率は黒竜江省が8.9%、吉林省が11.7%、遼寧省が11.5%で、いずれも全国平均の7.1%を上回った。
東北地域の旧工業基地の振興戦略が実施されてから5年が過ぎ、その効果がはっきりと現れている。中国人民銀行(中央銀行)の李東栄・行長助理(総裁補佐)によると、今年1ー6月、東北地域では投資が力強く増加し、固定資産投資の平均増加率は黒竜江省が45%、吉林省が42.4%、遼寧省が48.9%に達し、いずれも40%を超えた。消費ニーズが継続的かつ急速に増加し、社会消費財小売総額の増加率は黒竜江省が18.9%。吉林省が18.4%、遼寧省が17.5%で、いずれも17%を超え、全国平均を大きく上回った。
対外開放も加速的に推進され、周辺諸国との経済協力が強化され、東北3省の経済発展に新たな動力と活力とが加わった。2008年の東北3省の実行ベース外資導入額は175億8千万ドルに上り、前年比29.9%増加し、増加率は全国平均を14.3ポイント上回り、長江デルタ地域を約22ポイント上回った。全国の実行ベース外資導入額のうち東北地域が占める割合は、06年の13.5%から08年は20.3%に増加。遼寧省は今年は外資導入額が大幅に減少しているものの、実行ベース導入額の増加率はなお11%を保ち、6月には全国トップとなった。
「人民網日本語版」2009年8月3日 |