鉄道部の3日の発表によると、全国鉄道の輸送・生産・経営の状況は7月も引き続き改善した。鉄道固定資産への投資は増加を持続した。貨物発送量は昨年同月を0.3%上回り、昨年11月以来の前年同月比増となった。中国経済は着実に回復している。
全国鉄道の貨物の総発送量は7月、2億8456万トンに達し、昨年同月を85万トン(0.3%)上回った。前月比では1101万トン増となり、着実な回復傾向を維持していることがわかる。このうち小包の発送量は122万トンにのぼり、一日当たりの発送量は前月比5.5%増となった。貨物積載車両の台数は一日平均14万5774台に達し、前月より983台(0.7%)増えた。
鉄道部運輸局総合部の李軍・主任によると、鉄道貨物発送量が回復した主因は、石炭・製錬材・建材などの輸送需要が高まったことだ。国民経済とりわけ工業が回復に向かっていることを示している。貨物の種類では、石炭の貢献率が最も大きかった。石炭積載車両の数は昨年10月から大きく減り、下げ幅は10%を超えていた。だが工業生産のゆっくりとした回復に伴い、石炭需要は今年4月から徐々に増加している。特に6月、電力使用のピークとなる夏を迎えた後、石炭市場の回復の兆しは明らかとなり、石炭積載車両の数もゆっくりとした伸びを見せるようになった。7月の石炭発送量は昨年同月から1.9%増加し、久しぶりの増加に転じた。
製錬材の積載車両数も高いレベルを保っている。今年年初から鉄鉱石の輸入が増えたことを受け、金属鉱石を積載した車両の数は大きく増えており、7月は昨年同月比5.8%増となった。鉄鉱石の発送量は同比17%以上の成長を見せ、積載車両数も史上最高に達した。
「人民網日本語版」2009年8月4日