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日本が中国の台頭に徐々に適応 傍観者の立場を甘受せず |
発信時間: 2009-08-10 | チャイナネット |
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日本は中国が台頭しているという事実に徐々に適応 日本『読売新聞』は7月30日、中米戦略・経済対話で配られた写真は大変考えさせられるものだと報じた。その写真は中国側の王岐山副総理がオバマ大統領から贈られたバスケットボールを右手に持ち高く挙げ、そのそばでヒラリー国務長官とガイトナー財務長官が微笑んでいるというものだった。これにより、70年代に中米が開始した「ピンポン外交」と毛沢東主席の「小さなボールで大きなボール(地球を指す)を動かす」という名言を筆者は思い出した。今年は中米国交樹立30周年で、今回登場したバスケットボールはシンボル的意義を持ち、中米関係発展の幅と深さに反映し、両国関係に歴史的な変化が現れたことを示した。 オバマ大統領(右)、中国の王岐山副総理(左)にバスケットボールを贈呈 日本側は今回の中米対話に大いに注目しており、各主要メディアとも対話の詳細を大々的に報じ、社説も発表している。しかし以前と異なり、日本は今回、中米接近に対し過度な懸念姿勢を見せておらず、比較的落ち着いている。『毎日新聞』の社説では、中米枠組みが世界平和に貢献することを期待していると表明された。これは、これまでの中米接近の時の日本の態度と大きく異なっている。 1970年代初め、米国は日本との事前の話し合いがないまま中国と接近し、日本から「ニクソンショック」と呼ばれた。江沢民主席は1997年に米国を訪問し、中米は21世紀に向けた戦略パートナー関係を結ぶことを決めた。クリントン大統領は1998年に9日に及ぶ中国訪問を行うが日本に留まることはなく、日本に再びショックをもたらした。『朝日新聞』の記者である船橋洋一氏は、米国『フォーリン・アフェアーズ』に日本の不安を伝える文章を掲載した。船橋洋一氏は、日本は米国にもてあそばれ、見放される感覚を覚えたとし、また、2度の相互訪問における日程に特に注目している。例えば、中国の主席が到着してすぐに真珠湾を訪問したことや、クリントン大統領が南京を訪れたことである。 これは、中米両国が手を取り合い歴史問題における日本の対応改善を促していることに対する日本人の懸念を隠しているように思える。日本の元外務次官は今年出版の書籍の中で、「日本の内心には一種の『米国に見放される恐怖』がある」と端的に指摘している。では、今回なぜこのような変化があったのだろうか。 まず、日本は徐々に中国台頭の事実を受け入れ、中米接近が日本にとって「ゼロサムゲーム」でないと認識するようになったことである。10年前に日本が中米接近に対し異常に強い反応を示したのは台頭する中国に日本が適応しなかったためだと言うのであれば、ここ10年の中国経済の発展、国力の向上、国際的影響力の高まりは否定できない流れと事実であり、日本はこの期間にその姿勢を調整し現実と向き合うようになった。 |
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