第1回アジアエネルギーフォーラムが9日、広東省広州市でスタートした。開幕式に出席した中国共産党中央政治局の汪洋委員(中国共産党広東省委員会書記)はあいさつの中で次のように述べた。広東省は中国の各省・自治区・直轄市の中で最も大きな経済体であり、エネルギー不足が最も深刻な省でもある。広東省は今後、省エネ・汚染物質排出削減の取り組みを一層強化し、新エネルギーやクリーンエネルギーの開発・利用を進め、新エネルギー分野における科学技術の革新を推進し、新エネルギー分野の知的財産権を着実に保護する方針だ。
今フォーラムのテーマは「エネルギー革命、成長・エコロジー・協力」で、アジアの経済成長とエネルギー革命、金融危機とアジアのエネルギーの発展、エネルギーと低炭素経済などのテーマについて深い議論を行った。
国家能源(エネルギー)局の孫勤副局長はフォーラムで次のように発言した。中国は常に自力でエネルギー供給を保証し、新エネルギーや再生可能エネルギーの発展を非常に重視し、年内にも新興エネルギーの発展計画の制定を終える見込みだ。現在、中国の水力エネルギー、原子力エネルギー、風力エネルギー、太陽エネルギー、生物エネルギーはいずれも急速に成長し、風力発電は3年連続で2倍の成長を遂げ、発電容量は現在、世界4位となっている。太陽エネルギーの発電総量は世界トップで、太陽エネルギー産業も高度成長を実現した。今年6月末現在、国内で稼働を停止した小型火力発電ユニットは累計7467基、総出力は5407万キロワットに達し、二酸化硫黄の排出量を毎年106万トン、二酸化炭素を同1億2400万トン、それぞれ減らすことに成功した。
今フォーラムはエネルギーに関するアジアの対話交流メカニズムの構築を目的として立ち上げられた。アジア各国・地域のエネルギー分野の政府部門、産業界、学術界の対話交流のプラットフォームとなり、低炭素経済に向かうアジアの戦略的ルートを模索し、アジアの経済成長およびアジア各国・地域のエネルギー協力を促進する場になるものと期待される。開幕式には、アジア各国・地域のエネルギー分野の政府関係者、企業家、専門家ら約800人が出席した。
「人民網日本語版」2009年8月10日