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経済回復はGDPデータの上昇と同義ではない
発信時間: 2009-08-11 | チャイナネット

世界経済は現在、複雑な模様を呈している。一部の経済指標は好転しているが、失業問題は依然として厳しい。政府の援助を受けた一部の大型金融機関が黒字に転じている一方、銀行の不良債権問題はまだ解決されていない。株式市場や不動産市場、商品価格は上昇しているものの、実体企業の業績は低迷したままだ。金利が過去最低レベルにまで引き下げられ、政府による各種の補助措置が打ち出されているにもかかわらず、消費者の収入は上がる気配がなく、消費を支える自信も不足している。

 経済回復を目指す過程では、金融危機の原因となった一連の問題(企業による過度のリスク行為、不公平な国際通貨システム、金融監視の不足、世界貿易の不均衡、世界資本の無秩序な流動など)などを解決することを考えなければならない。経済の回復をGDPの数字だけで判断し、これらの問題を根本的に変えることがないならば、新たな回復もまた新たなバブルを生み出すだけになるだろう。

 「人民網日本語版」2009年8月11日

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