鉄道部は10日の記者会見で、年内に全国で5600キロメートルの鉄道路線が新規開通することを明らかにした。うち旅客路線は2500キロ。完成すれば全国の鉄道総営業キロ数は8万6千キロとなり、米国に次ぐ世界2位になる。
鉄道部の王志国副部長によると、今年7月末現在、北京市と上海市を結ぶ京滬高速鉄道への投資額は843億7千万元に上り、全国の鉄道建設投資額全体の38.8%を占めた。時速350キロで湖北省武漢市と広東省広州市とを結ぶ旅客専用線、時速250キロで浙江省の寧波(ニンポー)市、台州市、温州市を結ぶ旅客専用線が年内に全線開通して営業を開始する見込みだ
王副部長によると、2012年をめどに旅客専用路線の「4縦4横」を中心とした全国高速旅客輸送ネットワークを完成させるほか、長江デルタ地域、珠江デルタ地域、環渤海湾地域、その他の都市密集地域の都市間鉄道システムを建設し、中心の北京市と全国のほぼすべての省級都市とを1時間から8時間でつなぐ一大交通圏を建設することを目指すという。
4縦とは▽北京と上海を結ぶ旅客専用線▽北京、武漢と広東省の広州、深センを結ぶ旅客専用線▽北京と遼寧省の瀋陽、大連、および黒竜江省哈爾濱(ハルビン)を結ぶ旅客専用線▽杭州、寧波と福建省の福州、深センを結ぶ旅客専用線??を指す。4横とは▽江蘇省徐州、河南省鄭州、甘粛省蘭州を結ぶ旅客専用線▽杭州、江西省南昌、湖南省長沙を結ぶ旅客専用線▽山東省青島、河北省石家荘、山西省太原を結ぶ旅客専用線▽江蘇省南京、武漢、重慶市、四川省成都を結ぶ旅客専用線??を指す。
「人民網日本語版」2009年8月11日