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中国の農村観光市場、3000億元規模に成長
発信時間: 2009-08-12 | チャイナネット

 中国国家観光局の邵琪偉局長は11日、同日開幕した陝西省観光産業発展大会に出席し、「大まかな統計によると、中国では、貧困地区の人口の10分の1が観光業の発展を通じて貧困を脱した」と語った。中国の農村には現在、年間5億人余りの観光客が観光に訪れており、観光収入は3千億元を超える。これによって利益を受けた村は2万カ所以上、利益を受けた村民は約2400万人にのぼる。

 世界的に見ると、農村観光の発展はすでに約100年の歴史を持っている。農村観光の開発は、徒歩旅行・遺跡訪問・ピクニック・生活体験などをめぐって進められてきた。各国の実践によると、農村旅行は、その独特な魅力で観光消費を満足させるだけでなく、貧困農村の経済発展を効果的に促す作用を持っている。農村旅行は現在、各国の観光業発展の重要な分野となっている。

 中国の農村には、中国の約70%の観光資源が集まっている。豊かな郷土文化と独特な風情、多彩な民族的特色、美しい田園風景は、農村観光ならではの魅力だ。中国各地では近年、独特で多様な農村観光活動が展開されている。これらの活動は、観光市場を活性化し、観光商品を豊かにし、観光消費の多彩な需要を満たしている。農村の一部は観光事業を通じて後進性を脱却し、農村に住む農民の生活も楽になった。

 邵局長によると、観光業は、貧困を脱して富をなすための近道となる産業だ。その効果は早く、貧困に戻る率も低く、ほかの地域を引っ張る力も強い。観光業は、都市と農村との共同発展と地域の均衡の取れた発展を促す産業だと言える。観光による人の往来は、モノ・資金・情報の流れを生み、中国の東部と中西部、都市と農村との間の流通と融合を速め、産業構造の調整と中西部の発展を促した。陝西省延安や江西省井岡山などの革命史で有名な地域ではここ数年、「紅色観光」が発展している。農業副産物や観光記念品の加工・生産がさかんとなり、政治・社会・経済の発展には大きな利益がもたらされている。

 最新統計によると、中国の観光業に直接的・間接的に従事している人は現在、6千万人余りにのぼり、全国の就業者の7.8%を占めている。

 「人民網日本語版」2009年8月12日

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