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中国、2012年までの年間鉄道投資は7000億元
発信時間: 2009-08-12 | チャイナネット

 

 「2008年から2012年は中国の鉄道ネットワークがこれまでにない規模で建設される段階にあたり、同時に利益を受ける段階にもあたる」。このほど開かれた「中国建国60周年鉄道発展成果」と題した記者会見で、鉄道部の王志国・副部長はこのように述べた。王副部長によると、今後3年で、鉄道ネットワーク建設には年間平均7000億元以上が投資され、5000キロ以上の新路線が運行となる計画だ。鉄道ネットワークの建設には2010年までに合計2兆1000億元が投じられることになる。「北京商報」が伝えた。

 王副部長によると、中国の鉄道の運行距離は2012年までに、現在の8万キロから11万キロに延長される。主要路線では、旅客と貨物の路線分離が実現される。鉄道ネットワークはそれまでにほぼ形を整え、切符購入が難しいなどの鉄道輸送の問題はほぼ解決される見込みだ。

 中国には2012年、1万3千キロにわたる客運専用路線と都市間鉄道が運行されていることになる。縦4本と横4本の主要路線を基本とした快速客運ネットワークが全国に広がり、長江デルタ地区・珠江デルタ地区・環渤海地区などの都市集中地区には都市間鉄道もできている。

 鉄道部の発表した統計によると、全国の鉄道の固定資産投資は08年、07年比61.5%増の4168億4700万元だった。そのうち鉄道建設に投じられたのは、前年比79.1%増の3602億1200万元にのぼった。鉄道建設資金は、地方政府と企業からの投資が885億9200万元にのぼり、国有鉄路と合資鉄道(政府と企業の共同出資による鉄道)への投資額3349億7千万元の26.4%を占めた。鉄道投資への注目度とその多元化を示すデータとなった。

 「中国の鉄道の運行距離は年末までに8万6千キロに達し、ロシアを超えて米国に次ぐ2位となる」と王副部長は語る。建国以来60年で中国の鉄道建設は飛躍的発展を遂げてきた。なかでも、客運専用線の建設と在来線の速度アップ技術は大きな進展を見せた。07年に実施された第6回の大規模速度アップを通じて、中国の鉄道は、時速200キロ以上の路線の設計・工事・メンテナンス・牽引電力供給・通信信号・列車制御などの総合的技術を全面的に把握し、在来線の速度アップで世界トップレベルの実力を手に入れた。

 「人民網日本語版」2009年8月12日

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