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外貨局、適格機関投資家の投資限度を引き上げへ |
発信時間: 2009-09-07 | チャイナネット |
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国家外貨管理局は4日、適格海外機関投資家(QFII)の関連規定について一般向けの意見募集を始めた。意見募集稿では、QIFF投資家1社の投資申請限度額が8億ドルから10億ドルに引き上げられている。「新華網」が伝えた。 外貨局関連部門の担当者によると、投資申請限度額の上限引き上げは、優秀な投資機構を中国の証券市場に呼び込み、機関投資家の投資規模と投資効果を高めることだ。 02年に打ち出された「適格海外機関投資家国内証券投資外貨管理一時規定」と比べると、外貨局が起草した今回の外貨管理規定(意見募集稿)で補われたのは、(1)中長期的な資金の導入(2)投資行為の利便化とリスクの制御(3)資金両替管理と統計監視の強化??の3方面にわたる。 意見募集稿には、投資総額管理と中長期投資奨励という政策をQFII投資家に対して実行することがはっきりと盛り込まれた。QFII投資家の投資申請額の上限は8億ドルから10億ドルに引き上げられた。年金や保険、オープンエンド型ファンドなどの中長期投資を行うQFII投資家の元本凍結期間は3カ月に短縮されている。その他の投資機構の元本凍結期間は1カ月とされる。 QFII投資家の顧客資産の安全性と独立性を保護するため、意見募集稿は、条件にかなう顧客の資金と自己資金とオープンエンド型ファンドとで別々の口座を作ることをQFII投資家に許可し、異なる性質の口座間での資金の流れを禁じている。 またQFII投資家の投資行為を便利にし、オープンエンド型ファンドの運用の特徴に適応するため、意見募集稿では、QFII投資家の設立したオープンエンド型ファンドが投資元本の凍結期間を過ぎた後、毎月の売り買いの差額を出し入れすることも許可された。オープンエンド型ファンドの額を制限する管理原則も明確化されている。 さらに意見募集稿では、中国の経済金融情勢や外貨市場の需給関係、国際収支などに基づいて、QFIIの投資限度額と資金の出し入れを調整する権利が、外貨局に保留されている。 外貨局によると、意見募集は9月18日まで行われる。外貨局は、社会各界の意見を取り入れ、草稿に対する改訂を行い、適当な時期にこれを対外発表する予定だ。 中国のQFII制度は02年末に始動した。07年12月には、国家外貨管理局が、QFIIの投資総額の限度額をそれまでの100億ドルから300億ドルに拡大することを発表。現在、80社余りがQFIIに指定されており、認可されたQFIIの投資総額は150億ドル前後に達している。 「人民網日本語版」2009年9月7日 |
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