企業間取引のプラットフォームを運営するグローバルソース社が7日発表した調査レポート「中国の調達情報報告 玩具・ゲーム製品」によると、欧米市場では玩具製品に対する安全基準の一層の引き上げが行われているが、中国の玩具・ゲーム製品メーカーの多くが今後も欧米市場への輸出を増やす方針だという。中新社が伝えた。
同レポートによると、新しい製品安全条例の制定により、メーカーは大量の製品検査や高価・高品質な原材料の使用を余儀なくされている。こうして生産コストは増加しているものの、調査対象となった中国メーカーのほとんどが、今後12カ月間は安定した製品価格を維持して、売上と市場シェアを伸ばしたいと回答した。
調査では、中国メーカーの47%が「海外市場での製品品質基準の引き上げは、今後1年間に直面する最大の課題」と考えていることがわかった。ほかには価格競争、や原材料コストの増大などが課題として挙げられた。
また51%が「欧州連合(EU)は主要な輸出先市場」と回答し、29%が「米国市場への輸出の拡大に努める」と答えた。アフリカ、中東、東欧、中米、南米などの新興市場の開拓を積極的に進めているとしたメーカーも多かった。
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