商務部の王超・部長補佐は9日、同日に開かれた「世界資本フォーラム」に出席し、中国の外貨準備高が今年6月末までに2兆1千億ドルを突破したことを明らかにした。「新華網」が伝えた。
「世界資本フォーラム」は、第13回中国国際投資貿易商談会で行われた活動の一つ。王部長補佐はこの中で、「外貨準備が十分にあることは中国企業が海外進出する堅固な土台となる」との見方を示した。現在、国際金融危機は資産価格の下落を呼んでおり、国際的な合併・買収と投資のコストが下がり、中国企業の対外投資には大きなチャンスが訪れている。
上半期の状況から見ると、企業合併・買収は、中国の対外投資の新たな成長分野となり、対外投資総額の35%を占めている。
また国際金融危機の対応のためにインフラと公共設備への投資を多くの国が強めていることも、対外工事請負と労務協力のチャンスを中国企業が獲得することにつながっている。
王部長補佐によると、中国は今後、海外経済貿易協力区の建設を推進し、工事請負企業・パーク開発企業・製造業企業の海外進出を奨励し、経済の大規模化と産業の集中化による効率向上を実現していく。同時に、企業の海外進出への金融支援も強化し、対外投資のルートをさらに広げていく計画だ。
「人民網日本語版」2009年9月10日 |