中国の民用航空業は第3四半期、夏の活況に引っ張られ、急速な成長を保った。民用航空局の李家祥・局長は、「中国の民用航空市場は今年年初から急速に回復し、産業全体の今年の利潤は9月12日までに80億元に達した」と語った。「広州日報」が伝えた。
▽2カ月余りで30億元を超える利潤
民用航空業全体の収益は今年上半期、48億6千万元だった。つまり中国民用航空業は2カ月と12日の間に31億4千万元の利潤を上げたことになる。一日に換算すれば5千万元に達する。一方、国際航空運送協会(IATA)によると、世界の航空業の業績は上半期、60億ドルを超える損失となった。中国民用航空業は、国際市場に先駆けて回復を実現している。李局長はこれについて、「民営航空会社は発展の速度を適切にコントロールし、急速な拡張によるリスクを避けるべきだ」と呼びかけている。
▽今後1年は利潤がさらに増える見込み
アナリストによると、8月の収益増加は、国内経済が全面的に回復してきたのを受けたもの。ビジネス活動の増加が民用航空業の急速な発展を引っ張った。
7月と8月のデータによると、民用航空業の業績は現在、史上最高だった07年の水準を上回っている。世界経済が復活しつつある中、経済の風見鶏となる民用航空業は全面的に回復し、史上最高のレベルに達している。業績の悪い国内の民営航空会社が撤退戦略を取っていることから、競争が弱まった中国航空産業は今後、さらに大きな発展期を迎えることになる。
専門家によると、中国経済がピークだった07年と比べても、現在の民用航空市場の需要は下がっていない。一方、市場競争の程度は下がっている。このことは、産業全体の利潤水準の上昇につながる。
「人民網日本語版」2009年9月15日