120万人を超えるオリンピックベイビーが生まれた昨年に続き、広東省の新生児は今年、史上最高の125万に達する見込みだ。中国の家族構成は、「祖父母4人・父母2人・子ども1人」が大部分を占める。一人の赤ちゃんに対して6つの財布が使われることになる。広東省の乳幼児用品の消費額は毎月70億元以上、年間860億元余りにのぼる。開催中の「広州国際妊婦・乳幼児用品展覧会」によると、乳幼児関連産業は、金融危機の影響が少ない経済成長分野の一つ。中国の5回目のベビーブーム到来に伴い、金離れがよく品質にこだわる70年代生まれ・80年代生まれの父母が増えており、中国には2015年までに1兆元以上の妊婦・乳幼児市場が形成される見通しだ。広州市の夕刊「羊城晩報」が伝えた。
▽乳幼児産業が内需を拡大
小売市場のデータによると、広東省の乳幼児用品の月間消費額は一家庭で900元以上。これに基づいて計算すると、広東省の乳幼児一人に対する平均消費額は1万元以上となる。広州の乳幼児品展覧会では、1000元もする乳児用ベッドや500元から600元もする哺乳ビンセット、300元から400元もする早期教育用教材を惜しげもなく買う親たちの姿が見られた。
広東省社会科学院産業経済研究所の向暁梅・所長によると、金融危機にもかかわらず、乳幼児産業は今年上半期も成長となった。メーカーや販売者の利潤は、成長したというメーカーや販売者が79%に達し、横ばいが14%で、減少は7%にすぎなかった。向所長は、「乳幼児産業の危機への強さが明らかになった。乳幼児産業は、ポスト危機時代に内需を引っ張る突破口となる」と語る。
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