▽広東省の優位性をいかした発展を
広東省軽工業協会の楊大行・会長(中国軽工業連合会副会長)によると、広東省には、乳幼児産業の発展を進める強みがある。広東省の軽工業生産額は全国の30%を占める。世界の半分の玩具は、広東省の5000社余りのメーカーによって生産されたものだ。広東省が毎年生産する子供服は中国全体の31%を占める3億着余りで、全国トップとなっている。食品・プラスチック・皮革・家具などの広東省が強い産業でもここ数年、市場のニーズに応じて妊婦・乳幼児用品の生産を始める動きがある。
ただ広東省の乳幼児産業の企業規模は比較的小さく、圧倒的な力を持つ大企業がなく、産業の集中度が低い。向暁梅・所長はこれについて、「広東省の乳幼児産業は、製品のレベルが低く、生産規模が小さく、企業同士も分散状態にある」と語る。有名ブランドも少なく、低レベルの類似商品の競争が激しく、サービスのクオリティーもばらばらだ。企業の多くが注文生産をしているため、収入も加工代金のみであり、販売によって利益を上げることができない。このため、産業の利潤は薄く、産業全体の競争力が弱い。
向暁梅・所長はこれについて次のように提案している。まず、乳幼児産業連盟を設立し、顧客資源の共有や産業サポートを共有できるようにする。これを通じて効率と収益の最大化を実現し、産業規格を少しずつ構築していく。同時に、産業同士が連携できるプラットホームも構築し、「文化・教育」「アニメ・漫画」「旅行」「乳幼児」という4つの優勢産業の連結と全体発展を推進する。このようにして、研究開発・製造・マーケティング・娯楽・保育・展覧会・コンサルティング・情報を一体化させた乳幼児産業チェーンと産業クラスターを形成する。
「人民網日本語版」2009年9月15日
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