国家エネルギー局の張国宝・局長(国家発展改革委員会副主任)はこのほど、国務院新聞弁公室が開いた記者会見で、「中華人民共和国の建国60年以来、中国は、世界が注目する成果をエネルギー分野で上げた。一次エネルギーの生産量は1949年の2334万トン(標準石炭換算)から2008年の26億トンに増加し、111倍に拡大した。中国はすでに、世界最大のエネルギー生産国となっている」と語った。
張局長によると、中国の一人当たりの生活用電力消費は、1949年には1kWhに満たなかったのが、現在は307kWhに達している。大慶・勝利・長慶・塔里木など国内の油田も発見され、石油の不足と輸入依存の歴史を抜け出した。海洋石油・ガスの開発も始まっている。中国のエネルギー自給率は90%以上に保たれ、国家のエネルギー安全は確保されている。
中国のエネルギー構造も不断に改善されている。張局長によると、石炭がエネルギー消費に占める割合は1952年の95%から2008年の68.7%にまで縮小した。水力発電・原子力発電・風力発電・天然ガスなどの優良エネルギーの割合も11.7ポイント高まった。水力発電ユニットの発電容量は1億7200万キロワットに達し、世界最大となっている。風力発電も3年連続で倍増し、発電容量は世界4位の1217万キロワットに達した。太陽熱温水器の集熱パネルの面積は1億2500万平方メートルを超え、年間生産力は4000万平方メートルに達し、いずれも世界トップとなっている。原子力発電所はすでに11基の原子炉が稼動しており、発電容量は910万キロワットにのぼる。認可を受けて建設中の発電ユニットも24基あり、発電容量は2540万キロワットにのぼる。中国は、原子力発電の建設規模が最も大きい国となっている。
張局長によると、中国の省エネ事業も大きな成果を上げている。改革開放30年以来、単位GDP当たりのエネルギー消費は年間平均4%で減少してきた。エネルギー資源の科学的で合理的な利用システムは着実に形成され、エネルギーの持続可能発展能力は大きく高まっている。
「人民網日本語版」2009年9月29日