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PMIが17カ月以来の最高記録 景気回復加速
発信時間: 2009-10-09 | チャイナネット

 中国物流・調達連合会(CFLP)の1日の発表によると、今年9月の製造業の購買者担当指数(PMI)は54.3%で、前月を0.3ポイント上回り、昨年5月以来17カ月ぶりに記録を更新したほか、7カ月連続で50%を上回った。この前日に香港上海銀行(HSBC)が発表したPMIも55%に達し、6カ月連続で50%を上回った。9月のPMIデータを踏まえて、ある専門家は「中国経済は今後も引き続き回復に向かう見込みで、回復ペースが一層加速する可能性がある」との見方を示した。「経済参考報」が伝えた。

 これらのPMIデータについて、興業証券の董先安チーフマクロアナリストは、CFLPが発表したデータ、および生産、新規受注、新規輸出受注、調達量、従業員などの各指標が継続的かつ安定的に上昇しており、製造業の安定的な伸びを反映していると指摘した。

 PMI関連データの中でも、とりわけ季節調整を経た生産指数と新規受注指数とが、2008年11月を底として上昇傾向を維持しており、9月もこの傾向が続いた。これは季節調整済み工業付加価値額データの前月比増加率の動きとも一致する。工業付加価値額の前月比増加率は08年10月を底として上昇に転じ、09年4月にピークを迎え、その後は緩やかにペースダウンしており、ここから工業の伸びがより持続可能な段階に突入したことがうかがえる。

 中国物流情報センターがまとめた報告によると、9月のPMIは全体として基本的に安定していたが、新規輸出受注指数と従業員指数は急激に上昇した。復興に向かうグローバル経済という大きな背景の下で、中国製造業の新規輸出受注指数が上昇に転じていることは、輸出がこれから緩やかに上昇することを暗示するものとも考えられる。また従業員指数は、国際的にみても経済動向を反映する重要な指標であり、これが目立って上昇しているということは、中国経済の復興の規模が拡大し、水準が高まり、持続可能性が強まっていることを示すものといえる。

 「人民網日本語版」2009年10月9日

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