上海市はネットワーク音響映像産業を重点発展産業の一つと位置づけ、2012年をめどに同市をネットワーク音響映像リソースの全国的な集積地とすることを目指している。11日に行われた2009年上海ネットワーク音響映像産業発展フォーラムで明らかにされた。
ここ数年、同市のネットワーク音響映像産業の発展が目覚ましく、2008年には同産業を含む同市のネットワーク文化産業の生産額は150億元に迫り、年成長率は25%を超えた。2010年の中国上海万国博覧会(上海万博)の開催は、同市はもとより中国の音響映像新メディア産業に歴史的な発展チャンスをもたらすものと期待される。
現在、上海市には「情報ネットワーク伝達音響映像チャンネル許可証」を取得した企業が19社あり、その業態はIPTV、携帯テレビ電話、画像共有サイト、画像ポータルサイト、ピアツーピア(P2P)ストリーミングメディアシステムなど多岐にわたる。今年9月、上海市?信委(経済・情報化委員会)は、ネットワーク音響映像リソースの産業化推進に関する行動プランを発表し、2012年をめどに上海市をネットワーク音響映像リソースの全国的な集積地とする方針を明確にした。
同市文化広播影視管理局の朱咏雷局長によると、上海市はネットワーク音響映像産業のモデル事業を積極的に進めており、国有企業を中心とし、多様な業務、多様な事業モデル、多様な所有形態、多様なネットワークが共存する良好な局面がすでに形成されている。
同局の王イ副局長によると、上海市のネットワーク音響映像産業には5つの戦略目標がある。(1)リーディングカンパニーが率先して上場を果たすことを希望する(2)ネットワーク音響映像産業の中核に位置する一連のプロバイダーを重点的に育成し、集積効果を備えたネットワーク音響映像産業チェーンを構築し、5年以内に国内トップレベルのネットワーク音響映像産業拠点を建設する(3)整った人材供給チェーンを構築する(4)国有系メディアがネットワーク音響映像分野でトップレベルに至ることを希望する(5)垂直応用を拡大するーーの5点だ。
*イ:「玉偏」に「韋」
「人民網日本語版」2009年10月12日