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中国装備製造業発展に直面した3つの難題 |
発信時間: 2009-10-26 | チャイナネット |
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世界金融危機の中、中国の一部の装備製造企業の市場では、業種内でキーポイントとなる技術の研究開発が分散し、整備のレベルや輸出競争力が低いという3つの弱点が現れ始めており、「中国製造」から「中国創造」へのバージョンアップに大きく影響している。 まずはキーポイントとなる技術の研究開発の分散と弱さだ。鋳造や鍛造の鋼製品の重要なメーカーである中国第一重型機械集団公司(中国一重)の幹部は「科学研究所の運営システムなどの転換により、大型鋳造品にあたる基礎と共通する技術の開発研究力が非常に分散していて弱い。当社は今、エネルギー装備の大型鍛造品の国家重点実験室の設立を準備しており、この方面で開発研究が強化され、大きく進展するよう期待している」と話す。 また工業と情報化部政策局の関係者は「私たちが今、持っているイノベーションの多くは、導入した技術を消化、吸収したあとのイノベーションで、自主イノベーション能力とは隔たりがあり、一部の核心的でキーポイントとなる技術は依然として外国に頼っている。これはハイテク産業だけではなく、軽工業や紡績工業でも同じだ」と説明する。 整備レベルが低い点について、吉林省にある長春軌道客車株式有限会社の宣伝部長である張天氏はこう話す。「わが社は国内の軌道客車の製造をリードする企業であり、中国で生産される50%の鉄道客車と、70%の都会を走る軌道車両を製造している。しかし吉林省内にある関連企業はわずか100社余りで、規模も小さい。ほとんどの付属部品は吉林省以外か、あるいは国外の遠くの地域から手に入れなければならない。黒竜江にあるハルビン飛行機工業集団も今年第一四半期、付属部品が期限内に納められなかったことで、一部の製品は期日通りに納品することが出来ず主力業務の収入が前年同期より下がった」 三つ目は外国の貿易保護主義の台頭で、上記を含めた3つの問題は、中国装備製造企業の輸出競争力を大いに制限している。建設機械製造の大手である三一重工株式有限会社は、建設機械の約40%の付属部品が国外から納入され、製品コストの約60%を占める。そのため日本や米国の製品と競争することになると、そうしたものは三一重工に納入している企業に圧力をかけて部品の提供を邪魔し、三一重工の製品が付属部品の質や納期の面で保障できないようにしているという。 三一重工の向文波総裁は「国外の競争相手は去年に次いで、大幅に値下げして在庫品を売りさばく戦略を実施した。そのため私たちの製品価格は外国製品より高くなり、国際市場の進出をひどく妨げられた」と言う。 「チャイナネット」2009年10月26日 |
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