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ジャガイモ生産大国の中国 明るい将来性
発信時間: 2009-10-23 | チャイナネット

中国の北方地域は今、ジャガイモの収穫時期を迎えている。最新機械の音が鳴り響き、多くのジャガイモが土から掘り起こされている内蒙古自治区の商都県では、地元の農民たちが興奮した様子で「ジャガイモの栽培で生活の心配がなくなった」と話す。

ジャガイモはこの地方にとって経済発展を促進する産業である。中国には商都県のようなジャガイモを主な農作物にしている地方が多くあり、ジャガイモ栽培は一つの産業になっている。

ジャガイモが解決した大問題

国連食糧農業機関(FAO)は2008年に科学者の分析として、人類の未来の食糧安全問題を解決するにはジャガイモに頼るしかないと発表した。ジャガイモは干ばつに耐え、痩せた土地でも栽培できるという特徴があり、農作物の栽培に適さない多くの土壌でも一定の収穫量がある。

全国の去年のジャガイモ栽培面積は約600万ヘクタール。その62.57%が中・西部地域で、食糧問題や農民の増収の重要な手段になっている。

甘粛省の定西市は1996年からジャガイモ産業をスタートした。そして現在の総生産額は17億6000万元で、この市の総生産額の16.7%、農民一人当たりの純収入の26.7%を占める。地元の人たちはこう言う。「ジャガイモによって命を助けられ、貧困から抜け出すことができ、豊かさもやって来た」

ジャガイモ栽培は農業の発展を促進し、その全ての産業連携は第二、第三次産業も急速に発展させた。また農村の余剰労働力の移動も明らかに速まり、ジャガイモの選別や積み下ろし、輸送、販売に従事する人たちは数万人に達している。

定西市はジャガイモ産業の一つの代表である。東北地方や華北地方の一部の省でも、ジャガイモの生産が地域経済の構造を変える重要な産業になっており、内蒙古自治区や甘粛省、貴州省、雲南省など多くの地域でも、広い面積でジャガイモの栽培が行われている。

ウイルスフリーの新品種で生産増へ

「新品種であれば収穫量はぐっと増える」と話すのは、商都県の農民、張さんだ。張さんが言う新品種とは、ジャガイモのウイルスを除いたウイルスフリーの品種のことだ。

ウイルスを取り除いたジャガイモというのは、一連の技術的な処理で種芋の中にあるウイルスを取り除いた無毒あるいはウイルスがとても少ない種芋のことで、早く成長し生産量も多く、品質が良いなどの利点がある。

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