チャイダム盆地の広大なゴビ砂漠
チャイダム盆地の広大なゴビ砂漠に立つと、ここが国家クラスの循環経済試験区だとはとても思わないだろう。しかし、国の持続可能な発展戦略と西部大開発戦略が進むのに伴い、循環経済の発展はゴビの経済発展を促進するようになった。
チャイダム盆地は青海チベット高原の北部に位置し、青海省海西モンゴル族チベット族自治州にある。面積は約30万平方キロメートル、広大な砂漠である。この広大な土地には86種類の鉱物資源が集まり、中でも塩湖や黒色金属、石油・天然ガスなどの貯蔵量は国内で上位を誇り、各鉱物資源には17兆元の財産が潜んでいる。
2005年、チャイダム盆地は国家クラスの循環経済試験区の一つに選ばれた。
チャイダム循環経済試験区管理委員会の張献新副主任は、「4年以上の発展を経て、チャイダム循環経済試験区には格爾木(ゴルムド)の塩化工、大柴旦(ターチャイダム)の黒色金属、徳令哈(デリンハ)のアルカリ、烏蘭(ウラン)の石炭化工の4大循環型経済システムが形成され、循環経済チェーンのひな形が出来上がった」と話す。
また張献新副主任は、格爾木工業パークはチャイダム循環型経済の中心的存在であり、塩湖化工を柱とする化学工業体系は循環型経済の発展の主な促進力となると話す。カリ肥料を生産する国内最大手の塩湖集団は2005年、2007年、2009年に一期、二期、三期総合利用プロジェクトを建設し、塩湖中の塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウムの抽出、これらの関連製品の開発、産業チェーンの延長に力を入れ、塩湖資源の循環利用を実現した。
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