フェア・アイザック中国の新総裁、呉輔世氏は就任からわずか1カ月ほどですでに中国のクレジットカードと小売銀行市場が直面しているリスクを鋭く洞察した。同紙の記者の取材に対し、呉総裁は「金融危機前に中国のクレジットカードと小売銀行サービスはすでに本源的蓄積を終えた。危機が去ってから中国の銀行業が考えなければならない問題は既存の資源をいかに『丹精込めて耕すか』にある」と述べた。国際金融報が伝えた。
呉総裁がテラデータ中華圏の総裁を務めていたとき、中国の金融業界のうち12行の銀行が相次ぎテラデータの解決プランを採用した。「テラデータはデータ整理を専門とするが、フェア・アイザックはリスク管理をより重視する。私の職業人生をいっそう広げるチャンスとなる」と呉総裁。
「クレジットカードサービスは利用者を増やさなければ利益が出ないため、中国の各銀行はここ数年サービスの拡大を急いでいる。中国のクレジットカードサービスは以前132%も伸びたが、われわれが現在掌握している状況では、中国のクレジットカードサービスで利益を出している銀行は5行しかない」と指摘。
中国のクレジットカードサービスは次の段階としてこれまでにような地盤拡張ではなく、既存顧客をいかに深く耕すかが非常に大切になってくる。中国における消費者信用市場の現状について、消費者信用のリスクコントロールは主に口座管理、取り立て管理、反詐欺管理、評価モデルと戦略コンサル、ルールエンジンソフトウェアの5つの方面にみられるという。
「人民網日本語版」2009年11月16日 |