中国青島ビール股フェン有限公司とその第2の大株主、アサヒビール株式会社は18日、東京で共同記者会見を開き、既存の市場地位を固め、企業価値を高めるべく、戦略パートナー関係をいっそう推し進める意向を明らかにした。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
青島ビールの金志国董事長は、「青島ビールとアサヒビールには互いを補える大きなメリットがある。青島ビールには長年中国市場で構築してきたブランド競争力と強大な業務基盤があり、一方のアサヒビールには豊富な生産管理や品質管理の経験、製品開発技術がある。今後双方は原材料の共同調達、相互生産委託、新しい販売体制といった3つの方面から最大限に各自の長所を発揮し、確実に戦略提携を強め、国際化の歩みを加速したい」と述べた。
戦略協力の重要な内容として、アサヒビールは青島ビールの中国にある50カ所以上の工場と強大な販売ネットワークを借りて知名度を高めると同時に青島ビールもアサヒビールの中国工場にOEM生産を委託し、生産効率を向上する。
アサヒビールの荻田武社長は、「青島ビールとの協力はアサヒビールの中国での業務に新しい希望をもたらす。中国にあるアサヒビールの子会社4社が来年赤字から黒字に転じる望みが出てきた」と話す。
中国は2003年に世界最大のビール消費市場になって以来、ビールの消費量は伸びつづけ、2007年には世界の消費量全体の22.8%を占めるまでになった。
「人民網日本語版」2009年11月19日 |