商務部の易小准・副部長は23日、「第2回中国サービス貿易大会」の記者会見に出席した際、「省エネ・排出削減に向けたエコ経済は、将来の発展における大きな流れとなるだろう。中でも、サービス業とサービス貿易の発展は、経済発展と貿易成長をモデルチェンジするのに最も適している。ポスト危機時代の中国は、サービス貿易の発展を加速していく」と述べた。新華網が伝えた。
易副部長はまた、「中国はサービス貿易のスタートが遅かった。しかし先進国家を追いかけるスピードは速まっている。中国のサービス貿易輸出額は1982年の25億ドルから、2008年には1464億ドルに増加した。年平均成長率は17%で、世界の平均スピードよりも約2倍速い。サービス貿易輸出額の世界ランキングでも、1982年には28位だったのが、2008年には5位となり、世界に占める割合も0.5%から4.2%に高まった」と述べる。
経済グローバル化の発展にしたがい、サービス貿易が世界貿易全体に占める割合も絶えず拡大し、経済成長の新たな動力、大国の競争の焦点となった。易副部長は「中国は現在、新たな発展段階に入った。サービス貿易の発展は、対外貿易成長方式の転換、現代的なサービス業発展レベルの向上、国民経済のより良くより早い発展にとって、深い意義を持つ」と述べる。
中国のサービス貿易発展促進における新たな課題について、易副部長は「中国政府の関連部門は互いに力をあわせ、サービス貿易の発展を支持する政策・措置を絶えず打ち出し、良い発展環境を作り出していく。サービス貿易の統計システムを完備させ、定義、分類、統計技術などの面で、国際的なスタンダードとのさらなる一致を図る。政策による指導を通じて、更なる外資が金融、保険、小売りなどのサービス業に直接向かうよう奨励する」と述べた。
商務部が主催し、北京市政府が共催する「第2回中国サービス貿易大会」は24日から25日まで北京で行われる。今大会のテーマは「サービス貿易:世界経済回復の新動力」。開幕式、総合会議、テーマ交易商談会の3つから構成され、参加者は金融危機の悪影響対策や、サービス貿易発展に向けたアイデア、業界の発展情勢および、国際協力などについて討論を行う。
「人民網日本語版」2009年11月24日 |