中国銀行業監督管理委員会(銀監会)は26日に「商業銀行の保険会社の株式への試験的投資をめぐる管理規定」を発表し、保険会社の株式への試験的投資を行う商業銀行機関の参入条件、申請プロセス、リスク管理、監督管理などについて明確な規定を打ち出した。同規定によると、商業銀行とそのコントロール下にある関係機関が発行するその他の証券を、株式参入する保険会社が直接あるいは間接に保有する場合、その量は総発行量の10%を超えてはならない。また商業銀行と同関係機関が証券の販売を請け負う場合、株式参入に対する販売額は請け負った販売額全体の10%を超えてはならない。
商業銀行の保険会社の株式への試験的投資プランは監督管理部門が国務院に報告・申請し、認可を受けて確定するもので、現時点では商業銀行が保険会社に投資する場合、原則として既存の保険会社の中から投資先を選択し、投資先は一商業銀行につき一保険会社のみとする。同規定では、保険会社への投資を計画する商業銀行に対し、厳格な参入条件を打ち出した。商業銀行は整った企業統治(コーポレートガバナンス)構造、健全な内部コントロールおよび連結監督制度を備えていなければならず、リスク管理の有効性や業務経営の健全性も欠かせず、投資予定額を差し引いた後の資本充足率が監督管理の基準に合致していなくてはならない。
「人民網日本語版」2009年11月27日