EUの靴製品産業は長期にわたり割り当て制度によって保護され、これにここ数年の反ダンピング措置が加わったが、産業界は必要な構造調整をすでに終えている。現在、欧州産業界の各種指標は好調で、対外輸出は堅調であり、ここからEU産業界には競争力があり、さらなる保護が不必要であることがうかがえる。EU産業界は世界の供給チェーンの中で、徐々にミドル・ハイエンド市場へと足場を移しており、その製品は中国産製品と直接の競合関係にはなく、対中反ダンピング措置を継続することに意味はない。
私たちはEUの輸入業者、小売業者、多くの加盟国が今回の反ダンピング措置の延長に反対していることに注目する。こうした動きから、EU内部に靴類製品の正常な貿易の復活に対する強い要求があることが十分にうかがえる。EU側が事実を尊重し、民意に従って、中国産革靴製品に対する反ダンピング措置を即刻停止することを願う。
グローバル経済の復興過程において、各国は特に保護貿易主義の乱用を控えるべきであるし、対話と協力を通じて相互利益の解決策を探り当てる必要がある。保護貿易主義は相互の信頼関係を損なうばかりで、最終的には人を損ない、自身の利益をも損なうという結果を招くだけだ。
「人民網日本語版」2009年12月23日
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