これまでノートパソコンのプロセッサ市場は長年にわたってインテルがほぼ独占しており、AMDはデスクトップコンピュータやDIYコンピュータ市場でシェアを拡大してきた。しかし、この局面はすでに崩れ始めている。
聯想集団(レノボ)が4日に明らかにしたところによると、同社はノートパソコン製品ラインですでにAMDと初歩的な提携を確立しており、ノートパソコンThinkPad EdgeシリーズではすでにAMDのプロセッサを採用しているという。ノートパソコンの分野でAMDと聯想が提携したのは今回が初めて。
レノボThinkPad部門のCharles Suneマネージャーによると、AMDのプロセッサを採用したことで、ThinkPadの価格を下げることが可能になったという。AMDプロセッサ搭載のノートパソコンは主に中小企業向けで、米国での販売価格は549ドル、約3470元となる。
レノボは、中国および世界市場において、AMD製ノートパソコンプロセッサを最後に採用した有名ブランド2社のうちの1社だ。もう1つのブランドはハイアールコンピュータ。
この2ブランドはインテルのノートパソコン分野において、強い絆で結ばれたパートナーであると見なされていたが、この数年間、レノボは苦しみを味わい続けていた。hp、エイサー、デルなどの猛攻に直面し、レノボのノートパソコン製品は、大陸部ですら価格的なメリットが少なくなってきた。
レノボとAMDの提携を促した要因としては、コストのほか、AMDとインテルの和解も関係がある。昨年冬、両者は長年の戦いの末、インテルがAMDに10億ドルを超える「損害賠償」を支払うことで和解、さらに5年間の特許相互利用合意を結んだ。これにより、AMDは正式にレノボのモバイル業務と手を結ぶことができるようになった。「第一財経日報」が5日に伝えた。
「人民網日本語版」2010年1月6日