中国が自主設計し製造した最先端の巨大タンカー「新埔洋」号が、1月下旬に広州の中船竜穴造船基地を出発して処女航海する。30.8万トンの「新埔洋」号は、自動操縦システム搭載で無人化を実現し、最長航続距離は赤道の長さに相当する4万キロだ。
総積載量は30.8万トン、満載排水量は35万トンを超え、米国の最大空母の排水量の3倍に及ぶ。また333メートルの長さの甲板は、3つのサッカー競技場よりも大きい。世界最先端の操縦とナビゲーションシステムを配備していることから、大波に遭っても24時間の無人操縦が可能である。
また先進の海水淡水化装置により、一日に30トンの淡水を生産し、船員が日常使う水を保障する。燃油積載量は6000トンで60日間に4万キロを航行でき、10基の射程距離30メートル以上の高圧放水銃は、海賊船もひっくり返すことができる。他の「武器」としては火炎瓶や消防用の柄の長い斧などだ。
その他にも「新埔洋」号の満載時の航行時速は30キロ以上と、広州から中東の原油港まではわずか20日しかかからない。船倉の深さは27メートルで、満載時の貨物量は40車両の列車150編成分の輸送量に相当する。超大な効率の遠心ポンプが24時間に30万トンの原油を下ろすことができるなど、高速度で高効率の原油貨物船は、今後の中国の石油供給の安全を保障するだろう。
「チャイナネット」 2009年1月11日 |