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江蘇・洋口港 2020年に世界レベル億トン港に
発信時間: 2010-02-01 | チャイナネット

江蘇省における国家プロジェクト「洋口港開発」の報告会が先月31日に行われた。それによると、同省南通市如東県にある洋口港は、2020年をめどに世界レベルの億トン級深水港となり、長江から海に至る江蘇省の一大ルートとなり、上海国際水上輸送センターにおける最も競争力を備えた港湾へと発展する見込みだ。

江蘇省の沿海部開発、長江デルタ地域の一体化型の発展、上海での国際水上輸送センター・国際金融センターの建設という国の3つの戦略計画の実施は、洋口港に発展のチャンスをもたらすものだ。現在、同港では2.5平方キロメートルの太陽島と25平方キロメートルの金牛島が建設中で、完成すればエネルギー、石油化学、金属精錬、現代型物流などの産業の発展に寄与するものとみられる。

同港の三大集積ルートの一環として、海洋鉄路と洋口運河が去年着工し、年内の完成が予定される。同港に通じる揚啓高速道路と錫通高速道路も年内に着工する見込みだ。

同港では現在、10億元や100億元を超える一連の大型産業プロジェクトが相次いで実施されている。先陣を切った江蘇液化天然ガス(LNG)受入ステーションプロジェクトの投資総額は60億元で、昨年はこのうち45%が達成された。まもなく着工するプロジェクトには、投資総額110億元の差別化化学繊維プロジェクト、90億元のLNG発電所プロジェクト、15億元の液状化学品の10万トン級港湾プロジェクト、10億元の雑貨の10万トン級積み卸しふ頭のプロジェクトなどがある。また認可待ちのプロジェクトには、投資総額30億元で年間生産量30万トンの一連の塩化ビニルプロジェクト、単体投

資額がいずれも10億元を超える洋上風力発電プロジェクト、石炭の物流一体化プロジェクト、液状化学工業製品の物流プロジェクトなど6プロジェクトがある。

如東県委員会の周鉄根書記によると、洋口港は中国東部沿海地域の数少ない大型深水港の一つで、計画によると、5万トン-30万トン級のバースが62カ所建設可能であり、江蘇省周辺の1千キロにわたる海岸線において30万トン級大型深水港が建設できる理想的な地点にある。三大集積ルートをはじめ、2本の水上輸送ルート、2つの人口島、2本の陸上交通ルート、3本の海岸線ルートといった重大プロジェクトが着工・推進されるのに伴い、同港が2020年をめどに世界的な億トン級大型深水港、長江と海をつなぐ江蘇省の一大ルート、上海国際水上輸送センターで競争力の最も高い港湾へと発展することが期待される。

「人民網日本語版」2010年2月1日

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