浙江省は世界最大の緑茶の生産地であり、加工地であり、集散地だ。同省農業庁が明らかにしたところによると、2009年の同省の茶葉生産量は16万6千トンで前年比2.5%増加し、生産額は70億元を超えて同17.7%増加の77億5千万元に達し、輸出量は全国の6割を占めた。
同省の茶葉栽培の歴史は古く、同省は中国でもっとも重要な緑茶の生産地でもある。同省は国内の茶葉栽培地の10%を擁し、茶葉生産量の20%と生産額の30%を生み出し、輸出量の60%を担う。
同庁によると、昨年の同省の茶葉栽培面積は273万ムー(18万2千ヘクタール)に達し、過去最高水準を回復した。うち無公害栽培が216万ムー(14万4千ヘクタール)で79.1%を占めた。有機茶葉の認証を取得した企業は329社に達して前年比40社増加し、認証を受けた栽培地の面積は23万2千ムー(約1万5千ヘクタール)で同2万3千ムー(約1500ヘクタール)増加した。
同省では茶葉栽培構造の最適化が進んでおり、主力製品が中心となり、地域分化や生産の専業化が進んだ浙江緑茶産業の構造が基本的に形成されている。主力製品は竜井茶、珠茶、蒸青茶といった地域的特色を備えた競争力の高い茶葉だ。緑茶をめぐっては、「精品」(最高レベルの製品)戦略やブランド戦略が実施され、貢牌西湖竜井茶や安吉白茶といった「中国ブランド農産品」が誕生したほか、安吉白茶をはじめ、烏牛早、緑剣、瀑布仙茗、恵明、御牌などが「中国馳名商標」に認定された。また竜井茶、瀑布仙茗、安吉白茶、径山茶、大仏茶、雪水雲緑、開化竜頂など10数種の茶葉ブランドが、地理マーク証明商標の登録を許可された。
現在、同省産緑茶の国内販売では、高品質の製品が中心となり、全国の大中都市に市場が拡大している。輸出は珠茶、眉茶、蒸青茶が中心で、年間輸出量は全国の茶葉輸出量全体の約60%を占め、同省は世界最大の緑茶の生産地、加工地、輸出の集散地となっている。
「人民網日本語版」2010年2月5日 |