▽6年連続の穀物増産 改革開放以来最長の増産周期に
同公報によると、昨年は穀物生産量が5億3082万トンに達し、前年比211万トン増加して過去最高を更新した。6年連続の増産でもあり、改革開放がスタートしてから最も長い増産周期に入ったことになる。この6年連続の増産が経済の回復・好転と価格の安定にとって着実な基礎となった。
09年の中国は国際金融危機の打撃に直面し、史上まれにみる自然災害にも見舞われ、穀物生産量は一時低下したが、最終的には増産を達成した。これは主に政策決定層が農民や穀物生産の有力な支援政策を実施したことによるものだ。こうした政策の実施により、農民の生産への積極性が高まり、穀物栽培面積が約3200万ムー(約213万ヘクタール)拡大し、穀物増産の主要因となった。
具体的には次のような措置が取られた。穀物の最低買い取り価格が大幅に引き上げられ、小麦は1キロあたり0.22元、もみは同0.26元引き上げられた。様々な手段を利用して主要農業資材の価格が調整され、安定化がはかられた。農業に対する財政支援が強化された、などだ。ある統計によると、中央政府の予算では「三農」(農民、農村、農業)支援として前年比20.2%増加の7161億元が拠出された。農民を対象とする各種補助金も同約200億元増加の1230億8千万元が拠出された。
穀物の引き続いての増産について、謝副局長は次のように指摘する。穀物の豊作は各方面の信頼感を高め、経済の安定・好転に向けた重要な基礎としての役割を発揮した。これと同時に、国民の消費価格を構成する重要な要因として、穀物の豊作は穀物価格を安定させ、インフレ傾向の安定と抑制にプラスにはたらいた。
「人民網日本語版」2010年3月1日
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