春節(旧正月、今年は2月14日)を迎えた2月は、祝祭ムードに彩られたが、不動産市場は大幅に冷え込んだ。北京市の不動産取引管理ネットワーク・北京市房地産取引管理網がまとめたデータによると、2月の同市の不動産取引件数は大幅に減少し、未完成物件(期房商品住宅)の取引件数は前月比33.4%減少した。
データによると、2月の同市の未完成物件取引件数は5819件で、保障性住宅(低所得者向け住宅)の取引を除いた取引件数は4012件だった。完成物件の取引件数は1534件。未完成物件の取引件数は同33.4%減少し、保障性住宅を除いた取引件数は37.9%減少した。完成物件の取引件数は同32.2%減少した。
前月比で減少が目立つほか、前年同月との比較データも楽観視を許さない厳しいものとなった。未完成物件の取引件数は前年同月比11.3%減少し、保障性住宅を除いた取引件数は同31.6%減少した。完成物件の取引件数は同10.8%減少した。こうしたデータをみると、今年2月の取引件数には低迷する不動産市場の状況がありありと反映されていることがわかる。
価格については、亜豪機構がまとめたデータによると、2月にスタートしたプロジェクトの平均価格は1平方メートルあたり1万8833元で、前月比5.8%低下した。低下幅は大きくないが、09年に一年間続いた価格の上昇が止まったことの意味は決して小さくない。新プロジェクトの平均価格が前月比マイナスになっただけでなく、記録された取引全体の平均取引価格も目立って低下した。あるデータによると、2月全体の平均取引価格は1平方メートルあたり1万6362元で、前月比15.5%減少し、減少幅が大きかった。
「人民網日本語版」2010年3月3日 |