第11期全国人民代表大会第3回会議の記者会見が3月6日午前、人民大会堂で開かれ、国家発展改革委員会の張平主任、財政部の謝旭人部長、商務部の陳徳銘部長、中国人民銀行の周小川総裁がマクロ調整の強化と改善について記者の質問に答えた。
中国人民銀行(中央銀行)の周小川総裁は、ドルの中国経済への影響について記者の質問に対し、次のように述べた。
中国経済を影響する要因は多く存在している。ドル為替レートの変動による中国経済への影響もその1つである。現在の世界情勢を見ると、ドルは依然として非常に重要な通貨であり、国際貿易、国際資本移動、直接投資、また世界金融危機の克服において重要な役割を果たしてる。そのため、さまざまな角度からドルの影響を見る必要がある。
中国の巨額の外貨準備高、金融業や商業銀行によるドル資産の保有という角度から、ドルに関心が集まるのも必然的である。実際、ドルの強弱、米連邦準備理事会(FRB)の通貨政策の動き、米国政府の債務状況など、これらの問題の世界経済や中国経済に対する影響は多岐にわたるため、多方面からドルの影響を見るべきである。有利な面もあれば、不利な面もある。ドル資産はこの問題を見る1つの角度に過ぎない。われわれは今後も引き続きこの問題に注目していく。
「チャイナネット」 2010年3月6日 |