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「財政赤字1兆元超」は何を示唆するのか |
発信時間: 2010-03-06 | チャイナネット |
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温家宝総理は5日、政府活動報告の中で、2010年の財政赤字は1兆500億元を見込んでいることを明らかにした。新中国成立60年以来、財政赤字が1兆元を上回るのはこれが初めてとなる。 この巨大な財政赤字は中国経済にとってどんな意味があるのだろうか。
シグナル1:積極財政を引き続き推進 財政赤字とはつまり、政府の使うお金が稼ぐお金より多いということである。赤字を増やすことは、実は、政府がマクロ経済を調節し、安定した経済成長を促進する有効な手段でもある。 アジア通貨危機の際、中国は国債増発や赤字拡大といった方法によって経済成長を刺激することに成功した。百年に1度と言われる世界的な金融危機に対しても、中国を含む多くの国が、「赤字財政」政策を講じた。 2009年、中国は積極的な財政政策を実施し、赤字を大幅に増やして、過去最高の3倍近くの9500億元とした。こうした力強い財政資金投入により、経済の回復を効果的に推進した。 2010年の赤字は1000億元の増加となるが、これは積極的な財政政策を依然として強力に進めていくことを意味している。財政部の胡静林部長補佐は、中国の経済は回復の兆しを呈しているが、基盤はまだ固まっていないため、財政政策の連続性と安定性を維持し、経済に対する財政支援を維持する必要があるとの見方を示したうえ、「財政収入の伸びが小さく、支出のプレッシャーが大きいため、財政収支の矛盾が目立っている。財政赤字は適度な規模を維持する必要がある」と指摘する。 全国政協委員の劉克崮氏は、「適度な赤字規模を維持することは、現在の経済回復の兆しを強固にするのに有益だ。経済構造の調整を加速するための十分な資金支援を提供する」と語る。
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