これをきっかけに、資金力が高い多くの中国企業は、長引く景気後退で実力が弱まる日本企業の買収に乗り出した。中国企業は、ブランドと先端技術で自らの国際イメージを構築するのに有利だと考え、日本に目をつけた。中国は今、鉄鋼、セメント、不動産などの過熱業種への抑制策を打ち出しているが、これが中国企業の日本投資の足どりを遅らせることはない。
ここ数年で、中国企業は多くの日本企業を買収したとはいえ、その日本進出はなお初期段階にある。中国企業による日本企業買収は、件数でも被買収企業の知名度でも米国企業買収と比べてなお開きがある。米国では、中国のパーソナルコンピュータ(PC)メーカー、聯想(レノボ)が世界で有名な米国ブランドIBMのPC業務を買収した。しかし、ブランドの国際化意識の影響で、中国企業はますます日本企業に目をつけるようになるだろう。そうすることで、中国企業の国際化戦略の加速、グローバル経営には「事半功倍(半分の労力で倍の成果をあげる)」という効果が現れる。寧波韻昇による日興電機工業の買収を皮切りに、今年の中国企業の日本進出は大幅に加速することがよ予想される。
「チャイナネット」 2010年3月9日
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