商務部によると世界貿易機関(WTO)は中国の加盟以降では3回目となる、貿易政策についての全体的な審議会を先月31日にスイス・ジュネーブのWTO本部で開催した。中国からは商務部の易小準副部長が代表団を率いて参加した。「人民日報」海外版が伝えた。
易副部長は会議で次のように述べた。
中国はWTO加盟時の承諾事項を真剣に履行しており、関税水準を一層引き下げ、貿易投資に関連する政策や法律法規を絶えず改善している。現在、中国は承諾した関税引き下げ義務をすべて履行済みで、関税水準は全体で2002年の15.3%から2010年は9.8%に下がり、発展途上国の中で最も低いものとなった。
過去2年間に、中国は世界金融危機の打撃を受けながらも、引き続き内需を喚起する一連の計画を通じて大量の輸入を行い、貿易相手先が世界的な需要低下に見舞われるという状況の中で巨大な市場を形成した。また中国は主要20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)やWTOでの承諾事項を厳守し、危機にあっても多国間ルールに違反する新たな貿易保護措置や投資保護措置を一切打ち出さなかった。それだけでなく、投資貿易促進団を13回にわたって海外に派遣して商品調達や投資協力の拡大を進め、パートナー国が輸出低迷という苦境から脱するのを支援し、世界経済の復興を牽引する重要な役割を果たした。
「人民網日本語版」2010年6月2日