上海万博事務局の洪浩局長(上海市政府副秘書長)は6月1日、上海万博のチケット売上がすでに50億元(約671億円)に達したことを明らかにした。運営収入60億元(約805億円)の目標に向けて収入と支出のつり合いが取れるようにつとめるという。国際金融報が伝えた。
万博のチケットのうち、団体チケットの売上はまだ一部が算出されていない。これらチケット売上は運営コストに回され、万博の予算106億元(約1422億円)のうち、60億元を運営収入で、40億元(約536億円)余りを市場開発でまかない、10億元は予算売上原価として代理店に返却する必要があるということだ。
洪局長は「収入と支出ができる限りつり合うように努める」と話す。データによると、これまでのチケット販売数は計4千万枚、入場者数は800万を上回っている。まだ来場していないチケット購入者も多く、入場者数は今後も伸び続けると見られる。さらに6月には上海市の各世帯に250万余りのチケットが配布され、約300万人が来場すると見込まれる。
一方、パーク内の飲食店での消費額が、開園当初の1人当たり50元(約671円)近くから現在は40元(約536円)以下に落ち込んでいる。これについて洪局長は「これはパーク内の消費総額をのべ人数で割った平均値だ」とコメントした。物価部門の調査によると、パーク全体の消費価格、特に飲食店での消費価格は合理的な水準に向かっているという。
「人民網日本語版」2010年6月2日