4兆から7兆に増加 中国に一触即発の地方債危機

4兆から7兆に増加 中国に一触即発の地方債危機。 国の「地方債(地方人民政府の債務)」がわずか数カ月で4兆元から7兆元に増加したことがわかった。急速に膨らむ地方債は中国経済の回復を失敗に追い込む危険性が潜んでいると専門家が分析する。

タグ: 中国 地方債

発信時間: 2010-06-04 17:22:24 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

「一触即発」の「地方債」危機

2009年の中国の国債残高は約6兆2000億元、対外債務残高は3868億ドルで、同年のGDPの26%に相当し、国際基準に基づくとまだ安全な範囲内にある。しかし、ここ1年で膨れ上がっている地方政府の債務は、中国マクロ経済において最大のリスクの一つとなる。

中国人民銀行の調査研究によると、2009年5月末現在、地方人民政府の3800を超える投融資会社の総資産は9兆元弱となり、負債額は5兆2600億元まで増加、平均資産負債率は約60%となった。5兆2600億元の負債は昨年の全国のGDPの15.7%、全国財政収入の76.8%、地方財政収入の161.35%に相当する。

そのほか、中金公司の研究報告によると、地方人民政府の2009年の負債増加額は約3兆元で、2010年と2011年の新規融資額は2兆から3兆元となり、2011年末の負債額は10兆元に達する見通し。つまり、多くの地方人民政府の負債額が財政収入を大きく上回り、中国が「一触即発」の「地方債」危機に直面することになる。

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