米誌「フォーリンポリシー」が発表した2010年世界都市ランキングでは、北京が都市規模や経済的実力、ビジネス活動など総合的な影響力で15位にランクインした。
ベスト5は、ニューヨーク、ロンドン、東京、パリ、香港。ニューヨークやロンドンなど従来の大都市の地位は変わらないが、急速に成長する大都市は東へと移りつつあり、ヨーロッパの多くの都市は次第にアジアの新興国の都市に取って代わられているとアナリストは分析する。
今年のランキングでは、ベルリン、マドリード、ウィーンなどの先進国の首都を抜いて、発展途中国の首都としては唯一北京がベスト15に入った。
このランキングの作成者は、都市ランキングは都市の人口や規模だけでなく、総合的な実力を具体的に表していると説明する。最も重要な比較の指標は、一つの都市がグローバル化の中でどれほど影響力を発揮することができるかで、周辺地域への牽引作用や文化、イノベーションが、こうした影響力を作り出すキーワードだという。
北京社会科学院経済研究所の所長で中国本部経済研究センターの趙弘主任は「ニューヨークは1位だが、貧富の格差は大きく、人口が過度に膨らみ、交通渋滞も深刻だという問題がある」と述べ、北京が国際大都市になっていく過程では、中国の文化理念や民族感情を十分に融合させ、自らの特徴を表現することができると話す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年8月19日