アメリカ議会下院の歳入委員会は24日、いわゆる過小評価された通貨を通用している国に対し相殺関税を適用する法案を承認した。
この法案はアメリカの貿易法修正によって、通貨への過小評価行為を輸出手当ての実施だとみなし、関係国の輸入品に対しアメリカ商務省が相殺関税を実施できるようにさせるもの。
専門家は「この法案は、中国を念頭に通貨を意図的に安くしている為替政策を輸出手当てだとみなして、その分、制裁関税を課すことができるようにする法案であり、中米両国間の貿易不均衡問題の冷静な解決にはマイナスになる」と見ている。なお、中国の温家宝総理は22日ニューヨークで「アメリカの中国への貿易赤字が生じた主な原因は、人民元の為替レートではなく、両国の投資と貿易の構造にある」と指摘している。
「中国国際放送局 日本語部」 2010年9月25日