中国独自の知的財産権を備え、単機あたりの容量が世界最大の水車発電ユニットが24日、雲南省水富県の向家ハ水力発電所で設置作業をスタートさせた。これにより中国のクリーンエネルギー設備の技術や設置水準が新たな段階に入り、同発電所は来年稼働予定の初のユニット発電に向けて基礎をうち立てた。
同ユニットの単基設備容量は80万キロワットで、現時点で世界最大を誇る。水車設備も現時点で世界最大規模で、固定子は高さ6.3メートル、総重量は1976トンに上るという。設置プロジェクト部門のト陽文副主任によると、これくらいの規模の水車発電ユニットの設置基準は非常に厳格で、回転子の誤差は半径で0.9ミリメートルを超えてはならず。国の基準をはるかに上回る厳格さであるばかりか、三峡ダムプロジェクトの基準1.2ミリメートルをも上回るという。今回の設置により、中国の大型水車発電ユニットの設置技術が、初めて半径誤差1ミリ以下のレベルに達したことになる。
設置とそれに続く試運転には1年以上がかかるとみられ、ユニットの稼働は2012年10月以降となる見込み。同水力発電所は湖北省宜昌市の葛洲ハ水利施設、三峡ダム水力発電所に続く大型水力発電プロジェクトで、国の重点クリーンエネルギー建設プロジェクトの一環でもある。今回のプロジェクトで設置される8つのユニットは100%メードインチャイナであり、知財権も100%備えている。8基がすべて稼働すれば、同発電所の年間発電量は307億4700万キロワット毎時に達する。
*ハ:「土偏」に「貝」
*ト:「さんずい」に「余」
「人民網日本語版」2011年1月25日