レアアース(希土類)の中国への過度な依存を脱却すべく、日本経済産業省はレアアースを扱う110社による160事業に対し、新たに資金を投じると発表した。これにより、レアアース事業への投資総額は1100億円(約13.5億ドル)となった。
日本政府はレアアース補助資金の対象として、自動車メーカーやハイテク企業が着手する160の事業を選定した。日本政府はこれら事業のための設備投資を資金面で支援する。今回支給する補助金は331億円で、官民合わせた総投資額は1100億円になる。また、政府は90億円の追加事業も公募しており、余剰資金はすべて科学研究費と長期的な設備投資にあてるという。
今回対象となった事業は主に、レアアース使用量削減、レアアースの回収・再利用の効率化、供給源の多角化、新部品のテストなどに取り組む。これら110社は3月より正式に設備投資を展開する予定で、一連の投資を通じて、中国産レアアースの消費量30%、約1万トンの削減を目指す。