司会:日本の福島第1原子力発電所の放射線漏洩事故のより詳しい状況について、日本・東海大学の葉千栄教授にうかがいます。葉教授、こんにちは。
葉千栄教授:こんにちは。
司会:先ほどNHK放映の番組を通じて情況の一部を理解しましたが、現在の福島第1原子力発電所の情況、特に6号機にどのような安全上のリスクがあるのかをご紹介下さい。
葉千栄教授:先ほどNHKでも述べていたように、現在の最大の問題は4、5、6号機の使用済み燃料棒の問題です。最新の情報によると、第1原発の4つのユニットのうち、地震発生時の使用済み燃料棒の数字は次のとおりです。
1号機の使用済み燃料棒は292本、2号機は587本、3号機は514本で、この3ユニットは地震時に作動していましたが、当時既に停止していた4、5、6号機の燃料棒の数字が大きく、4号機は783本、5号機は946本、6号機は876本です。現在5、6号機では依然として温度が上昇を続けており、最新の報道によると5号機の燃料棒プールの温度は61℃、6号機は63℃まで上昇、先ほどと比べてそれぞれ5℃近く上昇しています。高圧放水車が既に現場に到着していますが、放射線レベルが非常に高いために建物に近づけないようです。現在はまず4号機の外壁に開いた穴から水を放水する計画ですが、近づく必要があります。
「人民網日本語版」2011年3月17日