2011年博鰲(ボアオ)アジアフォーラム年次総会の記者会見がこのほど北京で行われた。ボアオ・アジア・フォーラムの周文重事務局長は記者会見において、今年のボアオアジア・フォーラムのテーマを「包容的発展」とすると発表した。
周文重氏は、「金融危機の影響の下、アジア各国・地域はこれまでの発展モデルを見直している。経済の長期的な発展を実現するために如何にして堅固な基礎を築くか、これはアジア各国・地域が共同で研究すべき重要な議題である。胡錦涛主席も昨年11月に包括的成長を提唱し、内的動力を強化すべきだと主張している」と述べた。
このような背景の下、ボアオアジアフォーラムでは包容的発展が2011年のテーマとなった。2011年の年次総会では、20前後の議題が設定されるという。そのうち、一部の会議では、国内外の要人、著名学者、専門家などを招いて、議論が交わされる。
周文重氏は次のように述べた。「包括的というのは国連がミレニアム開発目標を発表するにあたって打ち出した理念である。所謂「包括的発展」とは、グローバル化、世界経済の一体化がもたらす利益を全ての国・地域に享受することであり、経済成長が生み出す効果と財産を全ての地域にもたらすことである。これはアジアの持続可能な発展にとって指針となるものである。胡錦涛主席も昨年9月に開かれた第5回APEC・アジア太平洋経済協力機構人的資源開発閣僚級会議の開幕式にて、包括的発展が中国経済の今後の発展にとって、重要な意義と深い影響力をもつと述べ、11月には包括的成長を提唱し、内的動力を強化すべきだと主張した」
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年4月1日