だが最近になって食品の安全にかかわる問題がしばしば発生したことにより、このような欧米系のファーストフードが中国人の信頼を裏切る可能性があるということがわかる。われわれは絶えず問いかける。欧米系ファーストフードはなぜ中国でしばしば問題を起こすのか。つまるところ、気候風土に合わないのか、郷に入って郷に従ったということなのか。
気候風土に合わないと考えると、腑に落ちない点がいくつかある。ケンタッキーもマクドナルドも世界のほぼすべての国で店舗を開設しており、たまたま中国でだけ気候風土に合わないということはあり得ない。またここ数年、両社は国内市場に対応するため、フライドチキンやフライドポテトをうるだけでなく、豆乳、油条、焼餅といった中国の伝統的食品の開発も手がけており、当の昔に中国市場に適応したことがわかる。