イランの政府関係者は20日、欧州連合(EU)が引き続き「敵対行為」を行った場合、ポルトガル、スペイン、イタリア、ド率、オランダへの石油の輸出を停止する可能性もあると警告した。
イラン石油省副大臣でイラン国営石油会社総裁のガルエバニ氏は20日、「イランから石油を購入したい国は、いかなる先決条件も付けずにイランと長期契約を結ぶべきだ」と述べ上で、「現在の市況から計算すると、原油価格は1バレル150ドルに達するだろう」と予測した。
イラン石油省は19日、「イランはイギリスとフランスに対する石油の販売を停止した」と発表。同省のラハバル報道官は、同2カ国への輸出停止について「何ら問題はない。イランは新たな顧客に石油を販売する」と強気の姿勢を見せた。