日本の財務省が20日発表した1月の貿易統計(速報値)によると、貿易収支は1兆4750億円の赤字となった。月ベースの赤字としては過去最大。
1月の輸出は、前年同月比9.3%減の4兆5102億円。そのうち、鋼鉄、鉱物性燃料、半導体などの電子部品の輸出が大幅に減少した。輸入は9.8%増の5兆9852億円。25カ月連続の増加となった。特に液化天然ガス、原油、石炭などエネルギー製品の輸入が大幅に増えた。
貿易相手をみると、欧州債務危機による需要の低下と中国の春節(旧正月)要因の影響で、1月は対EU、対アジアの輸出が大幅に減少した。日本が年ベースで貿易赤字となったのは31年ぶり。
日銀の白川総裁は先月、「日本の貿易赤字は一時的なものであり、定着するとは見ていない」と述べたが、BNPパリバ証券の白石洋エコノミストは、「欧米諸国は引き続きバランスシートを調整するため、外部需要が大幅に回復する見込みは低い」との見解を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年2月20日